確定申告は税理士に!

確定申告

確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリットや、税理士探しのポイントを解説

確定申告は、個人事業主や企業にとって必須の作業ですが、税制や法律の専門知識が必要とされるため、自身で処理するのは容易ではありません。そのため、多くの経営者が確定申告を税理士に依頼することにより、正確かつ効率的な申告を行っています。

本記事では、確定申告を税理士に依頼する際のメリット・デメリットについて詳しく検証します。税理士に依頼することによって得られる処理の正確性や節税効果といったメリットと同時に、費用や打ち合わせの必要性といったデメリットについても解説します。

参考:「税理士ドットコムで最適な税理士選び

確定申告とは?

確定申告とは、所得税や消費税を納めるために行う申告の手続きのことです。青色申告や白色申告という申告方法があり、それぞれの申告の流れを確認しましょう。

1)青色申告

青色申告は、複式簿記で行う申告方法です。青色申告するのは、難しく専門的な知識が必要ですが、申告書の信用度がアップし、節税効果も得られます。特定の条件を満たす場合、最大65万円の特別控除が受けられ、家族の給与を経費扱いにすることや、最大3年間の赤字繰越ができるなどのメリットがあります。

2)白色申告

白色申告は、青色申告よりも簡単な経理作業で行われる申告方法ですが、節税のメリットはありません。かつては事業所得が300万円以下であれば帳簿の記録は必要ありませんでしたが、現在では全ての事業者が帳簿の記録と保存を行う義務があります。白色申告者は簿記の知識を必要とせず、申告の手続きが簡単ですが、節税などのメリットでは青色申告に比べて劣ります。

3)確定申告の流れ

まずは、所得税や消費税の確定申告書や青色申告決算書、収支内訳書、確定申告書付表などの必要書類を準備します。マイナポータルを利用して控除証明書などの情報を取得し、申告書に自動入力することもできます。

次に、申告書や必要書類に記入し、必要な手続きを行います。申告書の提出期限や場所も確認しておきましょう。提出後、税務署からの確定通知が届き、納税の手続きを行います。

確定申告は、正確な所得の計算と納税義務の遂行を目的とした重要な手続きです。青色申告や白色申告の選択は、事業主の状況や節税の意向によって異なりますが、適切な申告方法を選び、手続きを行うことが大切です。

参考:国税庁「申告の流れ、申告が必要な方(令和4年分確定申告特集)」


確定申告を税理士に頼むメリット

税務に関する専門知識や経験を持つ税理士に依頼することで、効率的で正確な申告が行え、節税効果や信頼度の向上にもつながります。

確定申告を税理士に頼むことには多くのメリットがあります。ただし、費用がかかることやコミュニケーションが必要になることなどもデメリットとして考慮する必要があります。自分の事情やニーズに合わせて、メリットの方が大きければ依頼を検討すればよいでしょう。

1)時間を節約できる

確定申告は煩雑な手続きが必要ですが、税理士に依頼することで、自分の時間を節約できます。税理士が手続きを代行してくれるため、自分は本業に専念できます。

2)正確な内容で申告できる

税理士は専門知識を持っており、確定申告に関する法律やルールを熟知しています。そのため、正確な内容で申告でき、ミスや誤りによるトラブルを防ぐことができます。

3)節税が期待できる

税理士は経験豊富な専門家です。税法に詳しく、節税の方法や手法を知っています。税務の最適化を図り、最大限の節税効果を得ることができます。

4)様々な相談ができる

税理士は税務以外でも、様々な相談に応じてくれ、経営や財務に関するアドバイスや、助成金・補助金などの情報提供も行ってくれます。自分の疑問や不安を相談することで、より良い経営戦略を立てることができます。

5)信頼度が上がる

税理士に確定申告を依頼することで、信頼度が高まります。正確な申告と適切な税務管理を行っていることは、ビジネスパートナーや顧客からの信頼を得るためにも重要です。銀行からの融資なども有利になります。

税理士のメリット・デメリット

確定申告を税理士に頼むデメリット

以下が、確定申告を税理士に頼むデメリットの主なポイントです。確定申告を依頼する際には、これらのデメリットを考慮し、自分にとって最も適した選択をすることが重要です。

1)費用がかかる

税理士に依頼すると、一定の費用がかかります。自分で確定申告を行う場合に比べて、追加の経費が発生しますが、節税や時間の節約などメリットの方が大きければ問題ありません。コストパフォーマンスを考え、適切な判断をするようにしましょう。

2)コミュニケーションが必要

税理士に依頼する際には、必要な情報や書類を提供する必要があります。また、申告内容に関する相談や質問がある場合には、適切なコミュニケーションを取る必要があります。

3)会計知識が向上しない

自分で確定申告を行うことで、会計知識を磨くことができますが、税理士に依頼すると、その経験や知識を活かす機会を逃してしまう可能性があります。しかし、会社や売上の規模が大きくなった場合には、自分1人で申告作業(日々の経理作業含む)をすることは、本業に使える時間を圧迫してしまいます。

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確定申告を依頼する税理士探しのポイント

税理士探しのポイントを考慮し、自分に合った信頼できる税理士を見つけましょう。円滑な確定申告手続きを行い、税務のトラブルを避けるためにも、税理士の選択は重要です。

1)専門知識と経験

確定申告は複雑な手続きであり、税法や会計の知識が必要です。税理士には豊富な経験と専門知識が求められます。確定申告を依頼する際には、税理士の専門分野や実績を確認しましょう。

2)信頼性と信用性

税理士は、個人や企業の重要な情報を取り扱いますので、信頼性のある税理士を選ぶことが重要です。所属している会計事務所や税理士会の信用度や評判を調べ、信頼できる税理士を選びましょう。

3)コミュニケーション能力

確定申告は、個人や会社の経済状況に関わる重要な手続きで、税理士とのコミュニケーションが円滑であることは必要不可欠です。税理士との相性や対応力を確認し、円滑なコミュニケーションができる税理士を選びましょう。

4)予算と費用

税理士に確定申告を依頼する際には、予算や費用も考慮する必要があります。税理士の料金体系やサービス内容、相場を調べ、自分の予算に合った税理士を選びましょう。

5)アフターサポート

確定申告後も税務相談やトラブル対応などのアフターサポートが必要です。税理士のアフターサービスや対応範囲を確認し、長期的な関係を築ける税理士を選びましょう。

6)税理士紹介サービスを利用する

税理士探しは、「税理士紹介サービス」を利用することがおすすめです。

税理士事務所の評判やクチコミ
税理士の人柄
得意分野や取扱業務
サービス価格

などが、明記されており非常に探しやすくなっています。

また、「税理士紹介サービス」に登録している場合には、積極的に新規顧客を開拓したいと思っていることが大半で、話もスムーズに進みます。

上記のような理由もあり、直接依頼するよりも「安く」「高品質なサービス」を受けられることも少なくありません。

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「確定申告を依頼する税理士探しのポイント」まとめ

確定申告は、個人事業主や企業にとって必須の手続きであり、ビジネスの運営上も非常に重要な意味合いがあります。税理士に依頼する場合のスケジュールや費用相場についても、しっかりと調べておく必要があります。

信頼できる税理士を見つけるためには、税理士紹介サービスを活用することがおすすめです。知り合いの紹介などは、手軽ですが多くのデメリットがあり、あまりおすすめしません。

確定申告は重要な手続きですが、税理士に依頼することでスムーズに申告を行うことができます。税理士の選択や依頼の際には、慎重に検討し、自身のニーズに合った専門家を見つけましょう。

士業の窓口で税理士探し

参考:士業の窓口「事業計画書の作成が成功への近道となる理由!創業融資の専門家が解説」

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