Q7.交差点の横断歩道の脇に自転車横断帯のようなものがありますが、そこを走るべき?

この設問は、交差点の外側において歩道をつなぐように設けられている自転車横断帯の設置位置が、道路交通法第63条の7第1項における『付近』に該当するかどうかに関する設問です。
多くの自転車横断帯は、この条文で言うところの『付近』とは言えない位置に設置されているため、車道通行自転車は、自転車横断帯を通行する義務を負わないケースが大半です。

交差点通行自転車の自転車横断帯通行義務について

自転車は、交差点を直進(二段階右折のための直進を含みます。)する場合には、その交差点の『付近』に自転車横断帯が設けられている場合には、その自転車横断帯を通らなければならないこととなっております。
そのため、自転車運転者は、交差点に接近したときに自転車横断帯を発見したならば、その自転車横断帯が法律で言うところの『付近』に該当するかどうかを判断しなければなりませんが、判断に際しては、次の点に注意しなければなりません。

『付近』は単に距離を指すものではない

自転車横断帯通行義務に関する条文における『付近』とは、単に距離を指すものではなく、道路交通法の目的、自転車(車両)の通行方法、自転車横断帯通行義務の趣旨を総合的に勘案して、通行義務を果たさなければならないほど近い位置にある場合を指すものです。
そのため、「○メートル以内だから『付近』だ」などと単に距離のみをもって『付近』だと判断することはできません。

『付近』に該当するための条件

自転車横断帯が、車道通行自転車に対し通行義務を課すほど『付近』にあると判断するためには、少なくとも、自転車横断帯の一部が交差点内に入るように設置されている必要があります。

また、この条件を満たさない状況で自転車横断帯に進入すれば、別の道路交通法違反となる恐れがあるため、そのような状況では自転車横断帯を通行すべきではありません。

多くの自転車横断帯は『付近』に設置されていない

上の条件を満たす自転車横断帯は、皆無です。
そのため、車道通行自転車は、多くの場合、自転車横断帯通行義務を負わず、また自転車横断帯を通行せずとも何ら問題はありません。

ニセ自転車横断帯に注意

自転車横断帯を含め道路標示は、法令で定められた様式によるものであり、かつ明確に示されていなければ、その効力はありません。

しかし道路には、次のような、自転車横断帯としての効力がない表示が、多数存在します。

  • 白線だけが引かれていて自転車のマークが標示されていないもの

    これは、法令で定められた自転車横断帯の様式に合致しないため、そもそも自転車横断帯ではありません。

  • 自転車のマークが薄れていて確認困難なもの

    この場合には、毀損した道路標識と同様に、自転車横断帯としての効力がありません。

関連条文

道路交通法

(交差点における自転車の通行方法)

第63条の7 自転車は、前条に規定するもののほか、交差点を通行しようとする場合において、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、第17条第4項並びに第34条第1項及び第3項の規定にかかわらず、当該自転車横断帯を進行しなければならない。