Q5.道路の左側を走っていたら、高速道路に入る側道になりましたが・・・

この設問は、[Q4]と同様に、分岐車線が本線と同一の車道であるか、また分岐車線を示す表示は車両通行帯境界線に該当するかどうかという問題になりますが、同じ理由で、本線側の車線(分岐車線を示す表示の右側の車線)に移動して問題ありません。

本線側車線に移動する行為について

本線側に移動する行為は、分岐車線が現れる前に行うか、分岐車線が現れた後に行うかによって、その性質が異なることとなります。
しかし、いずれの場合も、進路変更の要領で車線を変更して、問題ありません。

分岐車線が現れる前に移動する場合

分岐車線が現れる前に車線変更を行った場合、これは単なる進路変更(車線変更)となりますので、通常の進路変更の要領で車線変更を行うこととなります。

なお、理由もなく分岐車線が現れるはるか手前で車線変更を行えば、第一通行帯(第一車線)通行義務に違反することとなりますので、手前で車線変更する場合には、分岐車線が現れる少し手前の地点で行われることをお勧めします。

分岐車線が現れた後に移動する場合

分岐車線が現れた後に車線変更を行った場合、分岐車線は独立した一の車道であることから、その行為は、道路交通法上は「道路の横断」に準ずる行為となります。
移動そのものは、通常の進路変更(車線変更)と同様の要領で行って差し支えありませんが、法律上はより高い注意義務を求められることとなりますので、特に後方確認等に注意すべきこととなります。

車線変更時の注意事項

後方車両の進行を妨害してはならない

車線変更を行う際には、後方から進行してくる他の車両の通行を妨害(急制動・急ブレーキを誘発する恐れのある行為)してはなりません。
そのため、車線変更を行う前に、後方確認をすべきこととなります。

合図(手信号)を示す

車線変更は、進路変更の要領で行うため、その3秒前に、進路変更の合図を示さなければなりません。
また、進路変更を完了するまでの間、合図を示し続けなければなりません。
自転車の場合、状況によっては、手信号による合図を行うとバランスを崩す恐れがありますが、そのような恐れがない場合には、しっかりと手信号による合図を行い、周囲の車両に進路変更の意思を示されることをお勧めします。

関連条文

道路交通法

(車両通行帯)

第20条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は、当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。

3 車両は、追越しをするとき、第25条第1項若しくは第2項若しくは第34条第1項から第5項までの規定により道路の左側端、中央若しくは右側端に寄るとき、第35条第1項の規定に従い通行するとき、第26条の2第3項の規定によりその通行している車両通行帯をそのまま通行するとき、第40条第2項の規定により一時進路を譲るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、前2項の規定によらないことができる。この場合において、追越しをするときは、その通行している車両通行帯の直近の右側の車両通行帯を通行しなければならない。

(進路の変更の禁止)

第26条の2

2 車両は、進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない。

(合図)

第53条 車両(自転車以外の軽車両を除く。第3項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。

2 前項の合図を行なう時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める。

道路交通法施行令

(合図の時期及び方法)

第21条 法第53条第1項に規定する合図を行なう時期及び合図の方法は、次の表に掲げるとおりとする。

合図を行なう場合 合図を行なう時期 合図の方法
同一方向に進行しながら進路を右方に変えるとき。 その行為をしようとする時の三秒前のとき。 右腕を車体の右側の外に出して水平にのばし、若しくは左腕を車体の左側の外に出してひじを垂直に上にまげること、又は右側の方向指示器を操作すること。