Q3.二車線道路で路上駐車車両を追い越すため、内側の車線を走ってもいいの?

この設問は、車両通行帯が設けられた道路(片側二車線以上の道路)を通行する自転車(軽車両)が、第一通行帯(第一車線)以外の車両通行帯(車線)を通行することが許容される条件が存在するかどうかという問題になります。
自転車を含む軽車両は、車両通行帯が設けられた道路においては、基本的に第一通行帯を通らなければなりませんが、『道路の状況その他の事情によりやむを得ないとき』には、第二通行帯を通ることができますので、駐車車両を避ける場合には、必要に応じ第二通行帯に進入しても問題ありません。

第一通行帯の通行義務について

自転車を含め軽車両は、車両通行帯が設けられた道路では、基本的に、第一通行帯を通らなければなりません。
ただし、次のいずれかの場合には、第一通行帯以外の車両通行帯を通ることができます。

  • 追越しをするとき
  • 道路の状況その他の事情によりやむを得ないとき

進路上に路上駐車車両が存在する状況は、十分『やむを得ないとき』該当しますので、第二通行帯に進入しても何ら問題ありません。

進路変更時の注意事項

後方車両の進行を妨害してはならない

路上駐車車両を避けるために第二通行帯に進入する際には、進路変更(車線変更)を行わなければなりませんが、その際には、後方から進行してくる他の車両の通行を妨害(急制動・急ブレーキを誘発する恐れのある行為)してはなりません。
そのため、進路変更を行う前には、後方確認を行うべきこととなります。

合図(手信号)を示す

進路変更を行う際には、その3秒前に、進路変更の合図を示さなければなりません。
また、進路変更を完了するまでの間、合図を示し続けなければなりません。
自転車の場合、状況によっては、手信号による合図を行うとバランスを崩す恐れがありますが、そのような恐れがない場合には、しっかりと手信号による合図を行い、周囲の車両に進路変更の意思を示されることをお勧めします。

関連条文

道路交通法

(車両通行帯)

第20条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は、当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。

3 車両は、追越しをするとき、第25条第1項若しくは第2項若しくは第34条第1項から第5項までの規定により道路の左側端、中央若しくは右側端に寄るとき、第35条第1項の規定に従い通行するとき、第26条の2第3項の規定によりその通行している車両通行帯をそのまま通行するとき、第40条第2項の規定により一時進路を譲るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、前2項の規定によらないことができる。この場合において、追越しをするときは、その通行している車両通行帯の直近の右側の車両通行帯を通行しなければならない。

(進路の変更の禁止)

第26条の2

2 車両は、進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない。

(合図)

第53条 車両(自転車以外の軽車両を除く。第3項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。

2 前項の合図を行なう時期及び合図の方法について必要な事項は、政令で定める。

道路交通法施行令

(合図の時期及び方法)

第21条 法第53条第1項に規定する合図を行なう時期及び合図の方法は、次の表に掲げるとおりとする。

合図を行なう場合 合図を行なう時期 合図の方法
同一方向に進行しながら進路を右方に変えるとき。 その行為をしようとする時の三秒前のとき。 右腕を車体の右側の外に出して水平にのばし、若しくは左腕を車体の左側の外に出してひじを垂直に上にまげること、又は右側の方向指示器を操作すること。