Q2.車道に引かれた白線の外側、とても狭いのですが、ここを走らなきゃダメ?

この設問は、道路に設けられた車道外側線が、自転車を含む車両の通行を規制する効力があるかどうかという問題になります。
自転車は、車道外側線の外側と歩道との間を通らなければならないと考えている方もいらっしゃるようですが、歩道が設けられた道路においては、車道外側線は「区画線」であり、道路交通法上の規制の効力を有する「道路標示(規制標示)」ではないため、必ずしも車道外側線の外側を通る必要はありません。

車道外側線の意味

車道外側線は、道路に歩道が設けられているかどうかにより、意味が変わってきます。

歩道が設けられている道路の場合

歩道が設けられている道路における車道外側線は、その道路を通行する車両に対しては、せいぜい路肩を示す程度のものに過ぎません。(なお、車道外側線の外側が必ず路肩であるとは限りません。)
そのため自転車は、車道外側線の有無やその位置に関わりなく、[Q1]の要領で車道の左側端に寄って通行すれば良いこととなります。

歩道が設けられていない道路の場合

歩道が設けられていない道路における車道外側線は、「路側帯」(歩行者用の通路)としての意味を兼ねることとなります。
自転車は、路側帯(平成25年改正道路交通法施行後は道路左側の路側帯)の通行が許されてはいますが、路側帯はあくまで歩行者用の通路であるため、基本的には車道を通行すべきこととなります。
このような道路では、自転車は、路側帯を除いた道路の部分の左側端に寄って通行するのが適切と言えるでしょう。
目安としては、道路状況にもよりますものの、路側帯(車道外側線)の右側1〜1.5m程度の位置を通行するのが良いでしょう。
なお、自転車で路側帯を通行する際には、歩行者の通行の妨げとなるような運転をしてはなりません。

車道外側線と車両通行帯最外側線

車両通行帯が設けられた道路(片側二車線以上の道路)で、車道の左端に白線が引かれている場合、この白線は、歩道が設けられた道路においては、次のいずれかとなります。

  • 車道外側線
  • 車両通行帯最外側線

どちらも同じ様式の白線であるため、道路を通行している際に白線が上のどちらであるかを判断することはできませんが、法律上は次のような違いが生じます。

車道外側線である場合

白線が車道外側線である場合には、上述のとおり、白線の位置に関わらず、車道の左側端に寄って通行すれば良いこととなります。

車両通行帯最外側線

白線が車両通行帯最外側線である場合には、自転車を含め車両は、車両通行帯の中(車線内)を通行しなければならないため、白線の外側と歩道との間を通行してはならないこととなります。

実際の通行について

車両通行帯が設けられた車道において、自転車を運転して道路左端の白線の外側を通行した場合、もしその白線が車両通行帯最外側線であれば、刑事罰の対象となってしまいます。
ですが現実には、上記のとおり、車道左端の白線が車道外側線であるか車両通行帯最外側線であるかについては、道路通行者には判断できません。
そのため、白線が車道外側線であると認識して白線の外側を通行しても、直ちに刑事罰の対象とされる心配はないでしょう。

関連条文

道路交通法

(通行区分)

第17条 車両は、歩道又は路側帯(以下この条において「歩道等」という。)と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない。ただし、道路外の施設又は場所に出入するためやむを得ない場合において歩道等を横断するとき、又は第47条第3項若しくは第48条の規定により歩道等で停車し、若しくは駐車するため必要な限度において歩道等を通行するときは、この限りでない。

(軽車両の路側帯通行)

第17条の2 軽車両は、前条第1項の規定にかかわらず、著しく歩行者の通行を妨げることとなる場合を除き、路側帯(軽車両の通行を禁止することを表示する道路標示によつて区画されたものを除く。)を通行することができる。

2 前項の場合において、軽車両は、歩行者の通行を妨げないような速度と方法で進行しなければならない。

(左側寄り通行等)

第18条 車両(トロリーバスを除く。)は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。ただし、追越しをするとき、第25条第2項若しくは第34条第2項若しくは第四項の規定により道路の中央若しくは右側端に寄るとき、又は道路の状況その他の事情によりやむを得ないときは、この限りでない。

(車両通行帯)

第20条 車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は、当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。

道路標識、区画線及び道路標示に関する命令

(道路標示とみなす区画線)

第7条 次の表の上欄に掲げる種類の区画線は、道路交通法の規定の適用については、それぞれ同表の下欄に掲げる種類の道路標示とみなす。

区画線 道路標示
「車道外側線」を表示するもの(歩道の設けられていない道路又は道路の歩道の設けられていない側の路端寄りに設けられ、かつ、実線で表示されるものに限る。) 「路側帯」を表示するもの